玩具部屋小さいイーダは

きのうは、あんなにきれいだったお花が、みんなしおれちゃったわ。ねえ、どうしてなの?」
 小さいイーダは、学生さんにたずねました。
 学生さんは、いつもおもしろい話をしてくれるので、イーダは大好きでした。
 「それはね、この花たちは夜中になると、みんなダンスパーティーにいったんだよ。それでおどり疲れて、頭をたれているのさ」
 「うそよ。花はダンスなんかできないわ」
 イーダがいうと、学生さんが答えました。
 「うそじゃない。あたりが暗くなって、人間たちが寝静まってしまうと、花たちはおどり回るんだ。花びらをチョウチョウみたいにはばたかせて、お城までおどりに飛んでいったりもするのさ。お城では、いちばん美しいバラの花が、王座にすわっているんだよ」
 「そうなのね、花たちはおどりくたびれて、ぐったりしていたのね」
 イーダは納得すると、その夜、花束を抱えて玩具部屋に行きました。
 それから人形のソフィーをベッドからどかすと、花束をベッドの中に横たえ、上から布団をかけてやりました。
 その晩、イーダはなかなか寝付けません。
 「あの花たち、今夜もダンスパーティーに出掛けるのかしら。それともおとなしくソフィーのベッドで寝ているかしら。心配だわ」
et counting stars no reason turn sunshine back sweet kingdom long trip pray soul diamond shine blossom paradise star counting qiaobaby520 sing high sing down
PR