揺れを体験し
宮城に住む私も震度6強という揺れを体験した一人であるが、津波に出会うことなく、今こうして元気で生きている。しかし、津波で亡くなった知り合いもいれば、故郷を去ることを余儀なくされた友人もいる。当然ながら、目に見えない者たちの悲痛な叫びを、未だ困窮する多くの人々の沈痛な思いを決して封殺してはいけないと思っている。reenex cps
風化という言葉は、その災害の事実を忘却しないまでも、災害への危機意識の喪失がことさら酷い場合に表現される。「被災地を、被災した者たちを忘れないで欲しい」の真意は、当然に生活支援・復興支援を望む声であるが、自然災害に対する危機意識の風化への恐れでもある。人は自然災害や人災に遭遇する度にその危機意識をしっかり持とうと決意する。ところが、実際に次の災害がやって来た時、過去の手痛い経験がそれほど活かされることなく終わる。決してそれが世の常であってはならない。日本は世界でも有数の地震国である。「天災は忘れた頃にやってくる」の先人訓は常日頃からしっかりと胸に秘めて欲しいものであるreenex 價錢。
<石巻市大川小慰霊碑。児童74名、教職員10名の霊を今も遺族が弔いに訪れる>
決して忘れてはならない。今や日本という国家は、未曾有の大惨事でさえ、未だ仮設住宅で困窮する多くの人々の沈痛な思いや原発事故により避難を余儀なくされた者たちの悲痛な叫びを置き去りにし、グローバル化した経済を優先する国である。ひとたび自然災害が起きれば、自分の命は自分で守るしかないのである。被災地を訪れるとそれを痛感する緊緻 。